僕の武器は幽玄真影流しかない

僕の武器は幽玄真影流しかない

なのえるふ

 「私は王国最強wのアレクサンドラ隊を倒した。 ほんと「バカ」だよねぇ。

「そこの君も倒してアゲル」

 茂みから老人が出てきた。


 こんな弱そうな人間 すぐに倒せるねぇ。

「日下部丈一郎と言います」

「なんでもいいけどぉ…とっとと倒されてくれなぃ?」

 いきなり衝撃が走った。

 

 詠唱もなしに魔法!? 

「どぅなってるの、詠唱もなしに魔法使って」

 私には反射というスキルがぁるけど、認識できなければ使えないといぅ普段なら弱点にならない弱点がある。なぜならどんな攻撃にも予備動作がぁるから。


 モンスターで様子見するぅ。強ぃ戦士の情報は持って帰ろぅ。

「行け、モンスター」

 ジョーイチローが歩いてくる。


 ジョーイチローが歩く度にモンスターが破壊されていく。

「わかった! 歩く度にダメージを与ぇるスキルだ」

 なら歩くタイミングに合わせて反射を使えば…


 ジョーイチローの口から手が出てきた。 

「どんな手品っ!?」

「お嬢さん。こんにちは」

ぇっ。


 ジョーイチローはいつの間にか背後にいた。

「なんでなんでなんでなんで」

「幽玄真影流の技です。お嬢さんとも一つお手合わせ願いたい」

「やだぁ!ぉぅち帰る」 ということです」

魔王様に今回の失態の報告を小芝居付きで報告した。


 魔王様は困ったような態度を取る。

「怒らないでくださいね。魔法とスキルを使わず歩くだけでモンスターを倒す技があるわけないじゃないですか。アレクサンドラ隊に全員倒されたと素直に言え…子供のように」

 荒唐無稽すぎる幽玄真影流の力は信じてもらえなかった。


 補足解説

 歩いた時の踏み込みで幻突を放ち、朦朧拳で遠くにいたという幻覚を見せていた

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